コスプレイヤーさんは差し入れを喜んでくれます
差し入れをしてもらうと、誰もがうれしいのは当然です。
よく芸能人なども楽屋や撮影現場へ、有名な○○のカツサンドを差し入れたとか、地元のお土産のお菓子などを差し入れしている話題が上がるかと思います。
それと一緒ですね。
差し入れは、現場の雰囲気を和ませることができます。
「いつも撮影させていただきありがとうございます」
「暑い・寒い中、体力的に大変ですけど頑張ってください」
というように、感謝とねぎらいの気持ちを込めて渡します。
しかしながら、無差別に差し入れをすれば良いというわけでは無く、ある程度の顔見知りになって「お疲れ様」くらいの挨拶をする間柄になってから差し入れをするのが一般的です。
見ず知らずの人から物をもらっても、不審がられるだけだからです。
特にコスプレイヤーさんには人見知りの人が多くいますから、せっかく差し入れをしても喜んでくれない、むしろ不安にさせてしまうようなことは避けなければいけません。
コスプレイベント会場への差し入れで迷惑なもの
差し入れは何でもいいわけではありません、当然持って来られると困るものもあります。
- 手作りの料理、お菓子
手作りの飲食物は、何が入っているかが判らないということ、そして市販品に比べると防腐剤などが入っていません。このため雑菌の増殖が早く、食中毒などを引き起こす可能性(特に夏場)が高くなります。
コスプレイヤーさんは、お昼などを決まった時間に取ることが出来ません、せっかくいただいたからと持ち帰り夜に食べることもあるのです。この時に朝や前日に作った物で時間が経過していると、菌が増殖していることもあるわけです。 - お皿を必要とするもの
コスプレイベントの会場には、飲食を行えるようなテーブルなどが無い場合がほとんどです。このためお皿に取り分けるようなもの(焼きそば、お好み焼きなど)は取り扱いが難しく、敬遠される傾向にあります。 - ホールケーキやカステラなど、切り分けなければいけないもの
ナイフなどが無いと食べられないのと、切り分けたものをお皿などに分けて配分することがコスプレイベント会場では難しいため、敬遠されます。また、直に手でつまんで食べると不衛生なのと、手が汚れます。 - コスプレ衣装を汚す恐れがあるもの
自分のコスプレ衣装ならまだしも、混雑しているイベント会場で他のコスプレイヤーさんの衣装をうっかり汚してしまうような飲食物は絶対にNGです。(ソフトクリーム、生クリームなど)
コスプレイベントの現場で差し入れに適したもの
では、どのようなものが差し入れには適しているのでしょうか?
基本は必ず密封されている物、それがはっきりと判り保証ができる物です。
- 個包装になっている飴など
差し入れとしては、一番オーソドックスなものはお菓子です。
大半のコスプレイヤーさんは、昼食を取らずに夕方までコスプレ撮影を行います。すると低血糖を引き起こすことから、飴は時間をかけて糖分を補給するのに都合が良いのです。
また夏の炎天下のコスプレイベントなどでは、塩分などのミネラルを補給できる熱中症対策の飴が最適となります。
必要な時に封を切って口に放り込めるため、コスプレ撮影にもほとんど影響が出ません。 - 箱でクッキー/チョコレート菓子
チョコレートは昼食を取れない際の糖分補給に適していることと、クッキー菓子はある程度お腹に溜まりますから、夕食まで持たせることが可能です。(チョコレート菓子は気温が高い夏場はNGです、ドロドロに溶けてしまいます)
またイベント会場では食べなくても、持ち帰り自宅でおやつとしても重宝します。
ポッキーのようなメジャーな商品の場合、撮影小道具としても利用することが可能なこともポイントです。 - 使い捨ての冷却/ホットカイロ
屋外のイベント会場の場合に有効で、夏の酷暑や冬の厳寒の中でのコスプレイベントで重宝されます。
結構、コレばっかりが差し入れで溜まっていくことがあります。 - 500mlペットボトルの飲料水
夏のコスプレイベントのみで有効、携帯しやすいように500ml以下でキャップが閉められるペットボトルが非常に喜ばれます。夏場のコスプレイベントの場合、コスプレイヤーさん側も熱中症対策としてペットボトルは持ち込んでいるわけですが、衣装や造形を運搬しなければならないことからそうそう本数を持ち込んではいません。すると、後半には飲料水が切れてしまうわけです。
ただし、差し入れを行うには時間が経過して生ぬるくなったものではダメで、冷えた状態で差し入れします。近くにコンビニがあれば、そこで購入して来たばかりのペットボトルがベストです。ところがそんなに都合良くコスプレイベント会場の近くにコンビニがあるとも限りません。その場合には、凍らせたペットボトルをソフトクーラーボックスに入れて朝から持ち込みます。昼過ぎになると溶け始め、差し入れた直後から外に出して解凍が始まるといい具合の飲み頃になるというわけです。
- 入浴剤
変わったところでは、入浴剤の個包装を配っている人もいます。終わったら、ゆっくりお風呂につかって疲れを取ってくださいネ♪、という思いが込められています。
口に入るもので無いだけに、比較的初対面の人でも差し入れすることが可能な物でもあります。
また消費期限はほとんど無いようなものなので、まず迷惑がられることはありません。
これ以外でも、アイデアを絞って珍しい差し入れを行えば、相手の印象にも残りますし、感動してもらえるかもしれません。
だからといってあまりにアイデアをひねりすぎて斜め上を行ってしまいますと、迷惑がかかることもありますので注意が必要です。
また、あまりにも高価なものは送る側の負担にもなりますし、もらった方も受け取りにくかったり、お返しを考えなければいけなくなるため気を遣わせてしまいます。価格帯は100~500円位内で、ほどほどなものが良いでしょう。
一般的には、持ち帰りにかさばらない物、食べたり使用して無くなってしまう物、残らない物が差し入れとしてはBestです。
意外と好評だと言われるのが、「使い捨てアイマスク」「足裏シート」「石鹸」「ウェットティッシュ」など。やはり、大規模コスプレイベント直前は、コスプレイヤーは徹夜で衣装を仕上げてきていたりと、お疲れだったりします。
差し入れる際のルール・マナー
差し入れをもらうということは、「応援してくれている」という行為に対してうれしいと感じているわけで、商品は二の次になります。
差し入れをコスプレイヤーさんに渡す場合、そんなにうるさいルールやマナーはありませんが、いくつか守った方が良いことがあります。
- 差し入れ品と一緒にtwitter IDやアーカイブIDなどを記載した名刺、付箋を付ける
→ お礼の返事が来ます(反応が判り、次回の参考になります) - 渡す際に「応援しています」「好きです」「頑張ってください」と一声伝える
→ レイヤーさんのモチベーションが上がります - 大袋を開封、個包装をオリジナルでまとめてラッピング
→ お菓子は賞味期限が判らなくなるのでNG
せっかくの差し入れです。気持ちよく受け渡しが出来て役に立ち、そして次回に繋がるような関係が築けることが理想です。