コミケへ車で行くにはどこに駐車する？新型コロナ禍で今のベストはお台場

コミケへは車で行ってはいけない？

コミケの注意事項には、「公共交通機関を使いましょう」と書かれています。これは日本国内最大級のイベントで、集まる人もハンパな人数ではないことから混乱を避ける意味で注意喚起がされています。

しかも、お台場や有明という場所は東京都内とはいえ、陸の孤島です。最近でこそ、隣接します港区や江東区、大田区といった3方の陸地から橋やトンネルが複数本作られていますが、鉄道に関しては相変わらず不便なのは変わりがありません。1日15万人（ピーク時）という来場者を処理できるほど、新宿駅や渋谷駅並みの設備が無いのが現状でもあります。

その証拠に終了時刻ギリギリまで会場にいますと、帰りの電車には帰宅者が殺到してなかなか乗ることができません。そこで電車に乗る順番列に並んで30分以上も待つのなら、お台場まで歩いた方が早い（15分程度）となります。

そもそもは、「臨海副都心線」と「ゆりかもめ」の2線しか鉄道が無いこと、そのうちの「ゆりかもめ」は車両が小さく乗車できる人数が少ないという欠点があります。都営バスで東京駅へのルートもありますが、こちらも混雑することは同じです。

このため、これら混雑を避けるには会場からの撤収は終了時刻の1時間前で、まだ電車が混み合う前に現地を離れる必要があります。

そこで、何人かでまとまってコミケへ行くのであれば、自家用車という選択肢があります。コスプレ道具を持っていたり、帰りは戦利品の袋の荷物いっぱいだったりと、車で行くメリットはあります。

以前、新型コロナ禍になる前に書いた内容とは、大きく状況が異なってきていますので、アップデートする意味でも今の状況をお知らせしておきます。

年末のお台場の駐車場はガラガラ

基本的に、ビッグサイトのある有明周辺の駐車場は、出展サークルが早朝から埋めてしまうため、一般の参加者は利用できません。ビッグサイトの駐車場も、出展者用となりますので使えません。

これにより、有明ビッグサイトから徒歩圏内には駐車場は無いと思ってください。そこで、駅ではお隣のお台場・青海の駐車場で探します。

毎年、夏コミの駐車場確保では、お台場は観光地でもあることからイベントも多く、お盆休み中は家族連れの来場があることから、青海の駐車場は早い者勝ちで争奪戦となります。少なくとも、新型コロナ禍前はそうでした。

ところが、冬コミの年末に関しましては、大掃除や帰省があることからお台場へ遊びにきている家族連れなどは皆無です。こちらも、新型コロナ禍前であればインバウンドの中国人などが押し寄せていましたが、今では年末のお台場はあまりにも人がいなくて寂しい限りです。

このため、青海の各駐車場はご覧の通りガラガラで、どこにでも入れることができます。東京テレポート駅の直近のP7やP8駐車場へ入れることも容易ですので、そこから臨海副都心線で国際展示場駅まで電車で移動します。

直射日光を遮れる地下駐車場

臨海副都心パーキングマップ

あまりにもあっけなく、お台場に駐車場を確保できてしまう近年の新型コロナ禍における状況は、かつての苦労が嘘だったかのようにも感じてしまいます。過去には木場や東雲でも確保できず、辰巳まで足を延ばしていました。

そのような理由から今回のコミケC101、冬コミの駐車場探しは苦労しないわけですが、その中でもオススメなのが「P5」で直射日光を遮ることができる地下駐車場です。

料金も、青海の屋外駐車場と同じで1日上限1,500円（月-土）で済みます。日・祝日は、1日上限2,200円となりますので注意が必要ですが、それでも帰りの車内が灼熱では無いことを考えますと、500円プラスは許容範囲内です。

近年、新型コロナ禍になって以降この場所は、毎回コミケでは駐車が可能になっています。場所は、お台場海浜公園駅の目の前で、フジテレビの並び「タイムズ台場フロンティア」になります。

地下1Fと地下2Fの駐車場で、コミケの開催時間に合わせて来ますと、すでに地下1Fは満車であることから地下2Fまで降りることになります。

コスプレ道具などの大掛かりなバッグを引いていますと、出来れば移動も短い方が良いのです。地下駐車場からのエレベーターで地上2Fまで上がりますと、すぐに「テレポートブリッジ」という遊歩道橋へアクセスができます。

これでR357と首都高速湾岸線を歩いて渡り、反対側にはすぐそこに臨海副都心線の「東京テレポート駅」があります。ここもエレベーターで地下まで降りますと、そこにはすぐ改札口があります。

そこからは、臨海副都心線を使って「国際展示場駅」（西館待機列・東館待機列）まで乗っても良いですし、夢の大橋を渡れば西館待機列の最後尾までは10分ほどで歩ける距離です。

帰りも電車を使わずに歩いて帰れる

帰りは「国際展示場駅」から「東京テレポート駅」まで駅を1つ乗ればすぐですし、もし閉会時間ギリギリになってしまい帰宅ラッシュに当たってしまった場合には、電車待ちの行列には並ばずに歩いても帰って来られる距離にあります。

また、すぐ近くで歩いて行ける距離には「デックス東京ビーチお台場」「ダイバーシティ東京プラザ」などの商業施設がありますので、車はそのままでアフターも可能です。みんなで夕飯を食べて帰る、ということも出来ます。

お台場観覧車の「パレットタウン」や「ヴィーナスフォート」が無くなってしまったのは、少し残念ではあります。ここの跡地には、1万人収容の大型複合アリーナが2025年秋に出来るとのことです。各種イベント、スポーツ、コンサートなどができるそうです。