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カメラマンにコスプレ撮影を依頼する6つのメリットと注意点

コスプレカメラマンと仲良くなる

コスプレイベントへ何回か参加していますと、次第に自撮り写真やカメラマンさんに撮影してもらった写真がたまってまいります。

お独り様でも気軽に撮れるスマホの自撮り写真は、同じような構図となることから変わり映えがしません。また、コスプレイベントでの写真は、やはりスナップ写真の域を出ないのです。

せっかく普段は着ることのないハデな衣装を着て、メイクもばっちりキメてコスプレをしているわけですから、ここは「作品」としての写真を目指したいところです。

コスプレ撮影の真骨頂、アニメ等のワンシーンを真似てポーズを付けた写真を狙いたいところなのですが、これは三脚とリモコンを駆使しても自撮りではなかなか難しいものがあります。友達のコスプレイヤー複数人でスタジオをレンタルして撮影会を行ったとしましても、一人がカメラを扱えば全員での併せ(合わせ)撮影が出来ません。

そこで、様々な場所で撮影をしてくれるカメラマンが必要になってくるのです。撮影専任のカメラマンがいれば、コスプレイヤーは休憩時間が増えることでメイクや衣装直し、ポーズや構図の研究の方に専念ができます。さらに外から俯瞰で見ているカメラマンと意見を交えることで、試行錯誤ができるようになり撮影ポーズのバリエーションも増えます。

カメラマンは、数多くのコスプレ写真を撮影して様々なポーズも見てきていますから、ポーズ取りに迷った場合には相談しますと適切なアドバイスをもらうことができます。

そこで、イベントへコスプレ撮影に来ているカメラマンと知り合いになることで、撮影を依頼することが出来るようになります。

これの最大の利点が、

  • プロ並みの高価なカメラや周辺機材を保有している
  • 絞りやシャッタースピードなどの設定、扱いを熟知している
  • コスプレのポーズ取りやカメラアングルを熟知している
  • 中には撮影を仕事にしているプロ、セミプロがいる
  • コスプレ衣装やスタジオレンタル費用を負担してくれる場合がある
  • 写真修正、加工技術がある(綺麗に仕上げて渡してくれる)

コスプレイヤー側は綺麗な写真を作品として撮影したい、カメラマン側はコスプレ写真を撮影したい、とコスプレ作品作りという点で双方の思惑と利害が一致するのです。

本来は、仕事としてカメラマンに撮影を依頼すればコストがかかりますが、こういったハイアマチュアのコスプレカメラマンへの依頼ではコストは最低限で済み、それよりもスタジオレンタル費用などを割り勘の頭数に加えたり、全額を負担してくれたりというケースもあります。

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どのようなカメラマンに頼むのが良いのでしょうか?

では、撮影が出来れば誰でも良いかというとそういうわけでもありません。

当然ながら生理的に受け付けない相性が悪い人も中にはいるでしょうし、人としてどうなの!?という残念な人もいます。写真加工の仕上がりの好みもありますので、いつもDMで送られてくる写真の撮影&加工技術も参考にします。

1~2回くらいしかコスプレイベント会場でリアルに顔を合わせていない人よりも、何回も顔を合わせておりSNSでも会話の交流がある人の方が親しみが持て、撮影をしていても楽しいひとときを過ごせるでしょう。
また、ある程度の社会的なポジションがある人であれば、社会的な信用を落とすような行為はしません。(最近、有名芸能人でもこれ当てはまりませんが・・・)

個撮(個人撮影)を行う際の注意点

  1. ラブホテルなど密室になる撮影空間は避ける
    万が一を考えます。必ず公園などの人目がある場所であったり、撮影スタジオのような常にスタッフに声がかけられる場所での撮影を行うようにします。
  2. 基本は相手の車には乗らない
    車内は密室になります、それなりの関係でない限り相手の車には乗らないようにします。また撮影場所が駅から遠いなどの場合、イニシアチブが車の持ち主の方へ行ってしまい対等な関係が保てません。
  3. 相手へ費用の全額負担はさせない
    常に関係は対等であるべきなので、費用負担が偏らないようにします。撮影後に高価な食事を奢ってもらうなども、対等な関係では無くなるのでお断りしましょう。まぁ、マックとかスタバくらいならいいでしょうけど…このくらいで「奢ってやった」などとでかい顔をするようなら、小さいヒトなので以後はNOサンキューです。
  4. 撮影前の挨拶、撮影後のお礼はしっかりと言う
    最初に待ち合わせをした時に「おはようございます」「今日はよろしくお願いします」等の挨拶はしっかりとしましょう。
    撮影終了後にも「お疲れ様でした」「今日はお忙しい中ありがとうございました」「楽しかったです」といった挨拶とお礼はしっかりと言いましょう。(学生だとなかなかこれが出来ていません)
    これでお互いが気持ちよく、楽しく撮影が出来ます。

コスプレイヤー側は「撮らせてやってる」、カメラマン側は「撮ってやっている」という意識を持っていますと、お互いが楽しくありません。この気持ちは写真にも現われてしまうから不思議です、楽しく充実したコスプレができますとそれが写真にも反映されるのです。

双方が(コスト的な)メリットを享受しているわけですから、どちらが有利とか不利ということは無いのです。

カメラマンの注意点

最近、特に問題となっており細心の注意を要するのが18歳未満に対しての個人撮影です。

18歳未満の場合、自室へ招き入れるのは禁忌であり、車に乗せるだけでも親権者からの訴えがあれば未成年者略取誘拐罪や逮捕監禁罪に問われる可能性があります。
ましてや、コスプレでキワドイ撮影などを行っていた場合には、即アウトとなります。

事件になりますと、当の本人やその家族が社会的に抹殺されるだけではなく、コスプレ業界全体にも世間の風当たりが厳しくなり、マイナスとなります。

世間のコスプレへの風当たりが厳しくなりますと、具体的にはイベント運営者がコスプレイベントを開催するための施設を借りにくくなったりと、大勢のコスプレイヤーに関係してくるような実質的な損害が出ます。

大半のコスプレイヤーやカメラマンがルールを守り、ただでさえ批判的に見る人がいる中で、世間から冷たい視線を少しでも浴びないように行動をしています。たった一人の"欲望"によって業界全体が批判にさらされるのは非常に迷惑な話でもあるのです。

カメラマンに対する"カメコ"の意味

よくコスプレ撮影に集まるカメラマンのことを「カメコ」と呼ぶ人がいます。これは「カメラ小僧」の略で、"小僧"とあることからも侮蔑の意味を含んでいます。

従って、カメラマン自身が自分のことを「カメコ」と呼ぶのは自分を卑下してジョークで言っていることですからいいのですが、それ以外のコスプレイヤーや外野がそう呼ぶのは失礼にあたります。
このあたりの単語の使い方は、コスプレ独特の微妙な言い回しになります。

ある程度の経歴のあるコスプレイヤーさんやカメラマンさんは、集まるカメラマンのことを必ず「カメラマンさん」と敬称を付けて呼びます。
これは、自分たちでは撮影できない写真を撮ったり加工してくれたりと、中にはカメラ技術やPC操作のハイレベルなスキルを持ったプロやセミプロがいるため、尊敬の念を込めてそう呼びます。

コスプレイヤー同士の会話でも「カメコ」という言葉を嫌う人がいますので、出来れば会話の中では使わない方が良いでしょう。

先日のコミケにおいてもコミケスタッフが交通整理で「カメコ」という言葉を連呼していましたし、新規コスプレイヤーの中には悪意は無く「カメラっ子」あたりの略だと思っている人がいるのかもしれません。
ここは意識して注意した方がいい部分です。


 

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