コスプレイベントとスタジオ撮影
コスプレイベントでは、どちらかというと交流が主目的となり写真撮影は二の次となります。
何ヶ月に1回、または1年ぶりなど、久々に懐かしい顔にコスプレをしながら"出会う"ということが、楽しみの一つにあります。
これはフォローしているコスプレイヤーさん、カメラマンさん同士の「オフ会」と言ってもいいです。ネットが普及する以前より、コミケが始まった40年以上前からこういった集まりが行われてきていたのです。
ある意味、ネット文化よりオフ会ではこちらが大先輩ということです。
このため、イベント撮影ではコスプレキャラクターのポートレイト撮影まではできますが、「作品」としてみるとイマイチ物足りないものがあります。
これは施設の背景や時間的な制約から、それ以上の作品を作り上げるには余裕が足りないことが大きく影響しています。
そこで、時間的な余裕を持ち背景や照明にこだわってくると、スタジオ撮影をしてみようということになります。歴史的な建築物や庭園などを使用したコスプレイベントも、同様の扱いとなります。
このようなコスプレ撮影は人数が限定されることからも、費用は高めとなります。
通常のコスプレイベントが1人1,000~2,000円ほどで参加出来るのに対して、背景にこだわったコスプレイベントでは参加費用が3,000~5,000円と割高となります。
レンタルスタジオの場合には、5~6時間で数万円となることからも、何人かでシェアして1人5,000円程の負担額になるわけです。
その代わりに、イベント撮影とはまた違う作品やキャラクターのイメージを踏襲した雰囲気の写真が撮影できるというわけです。
コスプレに使える背景の種類
コスプレ撮影に適したスタジオには、次のようなものがあります。
- アンティーク
壁や床は白系で統一され、アンティーク家具などが置かれた部屋、レンガ調や古木の壁などもあります。 - メルヘン
おとぎの国のような可愛らしい内装をイメージしており、お姫様系のコスプレに適しています。 - 廃墟、倉庫
古びたコンクリートをイメージ、壁や床にエイジング塗装を施してダークな廃墟を演出、工場、倉庫、廃墟系はコスプレ撮影の鉄板でもあります。 - リビング
男子が住んでいそうなモノトーンの部屋をイメージ、スポーツアニメ系の男装コスプレなどが適しています。 - ガーリー
女子の部屋をイメージして、ぬいぐるみなど女の子が好きそうなものを詰め込んだ可愛らしい部屋になります。 - 書斎
高級感のある絨毯やソファーが配置され、書棚やピアノなどが置いてある部屋です。 - バルコニー
壁や床など白を基調に構成され、天井が高く自然光が入るようなに設計されています。 - スクール
コスプレ撮影のシチュエーションとしては定番である「学校の教室」を模したスタジオです。黒板や学校机などが配置されています。 - ゴシック
シャンデリアやベロア調のソファなどが配置され、ゴージャスなカーテンなどダーク系の配色でまとめられています。 - ヨーロピアン
ベルベットカーテンに、ヨーロッパ調の応接家具や暖炉が配置された中世ヨーロッパをイメージした部屋です。 - 異世界
RPGに出てくる古びた宿屋のような雰囲気で、魔法や冒険物のコスプレにピッタリな部屋です。 - 遊郭
遊郭をイメージした赤系の和風な作りの部屋、箱庭などが配置されています。妖艶なコスプレに似合います。 - 昭和
レトロ感漂う昭和の部屋を再現、畳の和室と丸ちゃぶ台は古き良き日本の姿です。 - 近未来
白基調の内装に、LEDでカラフルな光で演出が出来るようにしたスタジオです。
この他にも、いろいろとこだわりのあるスタジオがありますので、探してみてはいかがでしょうか。
自宅にコスプレ撮影スタジオを作ってしまおう
撮影スタジオを借りるのにもお金がかかります。予算が限られている高校生や、コスプレ衣装へお金をかけ過ぎて少しでもコストを抑えたい人など、お金をかけずにコスプレ撮影を行うには・・・
自宅に撮影スタジオを作ってしまう手もあります。特別な内装や広い部屋が必要なわけではありません、白系の壁の部屋で背景に白いシーツを掛けてあげれば、即席の撮影スタジオが出来上がります。
自宅でスタジオもどきを作って撮影を行う際には、カメラを上から設置して床へ寝転んだ構図であったり、アップを多用します。出来るだけ生活感のある部分が写り込まないようにするわけです。
自宅を撮影場所とする場合には、個人が特定できるような物品が映り込まないよう、きちんと見えない場所へ片付けておくようにしましょう。
撮影周辺機材
スタジオ撮影を行う場合には、フラッシュや照明にレフ板といった周辺機材が必要になってきます。そういった機材をレンタルできるスタジオもありますので、各撮影スタジオのWebサイトを確認しましょう。
撮影というのは、明にしても暗にしても光をいかに制御できるかということが、綺麗な写真を撮るためのポイントになります。
上記の照明やレフ板といった機材は、肌を綺麗に撮るために必要なものです。
後から写真を加工すれば良いと考える方もいるかと思いますが、加工の元になる写真を出来るだけ綺麗に撮れれば、それだけ加工・修正の度合いも少なくなるのです。
コスプレというのは2次元のキャラクターを元としています、つまりは平面で構成されているわけで、凹凸はあまりありません。
これをコスプレでも再現する場合、できるだけ肌は平面に近くするのがキャラクターにより近づくということになります。
そのためには、照明などを駆使して影を無くすことが重要になってまいります。
ここはコスプレ初心者及び興味がある人のための情報がメインでカメラのサイトでは無いため、細かい撮影方法などは専門のサイトの任せることにいたしましょう。