ワンフェス2020[冬] チケット売り場

Event review

東京オリンピックの影響を受けるワンフェス2020[冬]

ワンフェス2020冬 レム クリスタルドレスver

ワンフェス、新型コロナウイルスのせいで入場者減?

ワンダーフェスティバル2020[冬]が、本日2月9日(日)に開催されました。

2月に開催されているワンフェス[冬]では、めちゃくちゃ寒かったり雪が降る中であったりと、お天気の条件にはあまり恵まれない記憶があるのですが、本日は雲一つ無い快晴でお天気は上々。

ただし、この日は先日までの春かと思うくらいの暖かい日が続いていたのとはうって変わり、強い北風が屋外のコスプレでは大敵となりました。

そう言えば、ワンフェス[冬]は、例年2月の20日頃に開催されていたように記憶しているのですが、10日ほど早いような気がします。これも、東京オリンピック開催で多くのイベントが影響を受けているせいで繰り上がっていると言われています。

最近のワンフェスの入場者数は、夏が5万人で冬が5.5万人となっており、ここ数年はこの数字で頭打ち(近年は微減)となっております。このため、同じ幕張メッセで開催される東京ゲームショウが1日あたりで10万人が来場するのと比較しますと、随分とゆったりと見て回ることが出来ます。(東京ゲームショウは殺人的な混雑です)

今回のワンフェス2020[冬]では、まだこの記事を書いている時点では入場者数は発表されてはいませんが、肌感覚では例年よりも入場者数は少なかったのではないかと感じています。これも、新型コロナウイルスのせいであるのは間違いなく、特にいつもは大勢いる中国系や韓国系の方々がほとんど見られなかったことが最大のポイントになります。

いつもは、すれ違う人あちこちで中国語や韓国語が飛び交っているのですが、今回に限ってはそれが全くありませんでした。

今回の入場者数は、ワンフェスの公式Twitterで公表された数字は4万8888人となっています。

【追記】2020.2.24
やはり会場で感じた「少し少ないかも」という感覚は当たっていたということになります。前年のワンフェス[冬]から5,000~6,000人減っているのは、そっくりそのまま外国人観光客が減少したというところでしょう。

ここ数年は1,000人前後ずつの微減でしたから、これだけの人数が一気に減るということは新型コロナウイルスの影響であることは否めません。もっとも5万人近い数字というのは、[夏]の来場者数にも匹敵するわけですから、よく踏みとどまったとも言えるわけです。

実際のところ、場内の混雑はそすれ違うのも困難であり、コスプレエリアの混雑も例年とそれほど変わりはありませんでした。


ワンフェス2020[冬] 企業ブース

厳しい規制が無いワンフェスでのコスプレ

ワンフェスは、「フィギュア」「ガレージキット」「ドール」の祭典ではありますが、「コスプレ」もイベントコンテンツとしまして大きな一角を占めるまでになってきています。

というのも、多くのコスプレイベントでは禁止されている銃や剣といった長物や、大型の武器や装飾品といった造形、着ぐるみやかぶり物系がこのワンフェスでは許可されていることから、通常のコスプレにおいても大型造形を装備していたりと派手な装飾で豪華なコスプレ作品が多く、またそういった予算をふんだんにかけたコスプレイヤーが集まりやすいという傾向にあります。

ちなみに、比較的に規制が無いとされるコミケのコスプレレギュレーションでも、大型の造形物では高さ2m/幅1mの大きさ制限がありますが、ワンフェスではこの制限がありません。このため、かなり大型の武器造形や着ぐるみ系を見ることができるのです。

そういった意味でも、ワンフェスのコスプレは他のコスプレイベント、コミケやアコスタ(池ハロ)などとも異なる雰囲気のコスプレイベントになっています。コスプレイヤーさん側の完成度や気合い度が高いせいなのか、撮影側のカメラマンも一眼レフの所有率が圧倒的に高くなっています。

元々ワンフェス自体が造形にマニアックな人たちの集まりでもありますから、マニア率が高くなるのもうなづけるのではないでしょうか。

ワンフェス2020[冬] コスプレエリア

コスプレエリアは4~7ホールの屋外、いこい・やすらぎの両モールとなります。

ワンフェスでコスプレをするには

どこでもコスプレイベントではそうですが、まずはコスプレ登録を行う必要があります。登録受付と更衣室は館の一番端で8ホールにあります。

コスプレ登録用紙に必要事項(性別、年齢、過去の参加経験、作品名、キャラクター名)を記入し、レギュレーションに同意するチェックを付け、提出します。荷物預かりでクロークを利用する場合には、500円が別途必要となります。

幕張メッセ 国際展示場 1-8ホール コスプレエリア

開催回によっては異なる場合があります、また天候等により変更されることがあります。開催当日の情報を参照してください。

造形等には特に規制は無いと書きましたが、衣装の露出度に関しましてはコミケよりも厳しい規制があります。このため、更衣室の出口でスタッフによる肌の露出のチェックがあります。
(のはずなのですが、高い露出度のコスプレも散見されます)

コスプレ登録を行いますと、登録証としてリストバンドと注意メモが渡されます。リストバンドは、コスプレ中は常に左右どちらかの腕の見える位置に装着し、スタッフの求めに応じて提示しなければなりません。
また、リストバンドは更衣室への入場証にもなっていますので、帰りの着替えの際にも持っていなければなりません。

ワンフェスのコスプレが比較的規制が少ないとは言っても、基本的な守らなければいけないルールは存在します。

ワンフェス コスプレ受付の様子

ワンフェスでのコスプレで守らなければいけないルール

基本的に他人への迷惑がかかる行為、運営の秩序を乱す行為、事故が起きる可能性がある危険な行為はどこのコスプレイベントでも原則禁止です。

  1. コスプレをしたままの入退場は禁止
    ハロウィンとは違います、一般人がビックリすることからどのコスプレイベントでも禁止されています。警察へ通報されることもありますので注意しましょう。
  2. コスプレエリア以外での撮影の禁止
    1~8ホールのディーラー展示エリアでコスプレをしての見学はOKですが、撮影はNGとなります。(企業ブースではOKの場合あり)
  3. 過剰な露出、下着を見せるなどの卑猥なポーズの禁止
    これをやったために、秋葉原のホココスが禁止へと追い込まれました。以降、いくつかのサークルが再開を試みてはいますが、商店街と道路の交通を管理する警察が許可を出しません。
  4. 実在する警察官、消防官、自衛隊などの制服コスプレは禁止
    そもそもこれらは法律で禁止されていますので、閉鎖空間(撮影スタジオ等)以外でのコスプレは注意しましょう。
  5. 本物の刀剣、銃器類等の持ち込みの禁止
    こちらも法律で所持が禁止されています。ナイフなどもコスプレの小道具であっても厳禁です、手荷物検査で没収されることがありますので注意しましょう。エアガンなどでは、弾が発射できない状態にして持ち込む必要があります。
  6. 自転車やローラーブレードなどの乗り物は禁止
    弱ペダなどでロードバイクはNGです。その他にも電動で動くカートや戦車のようなラジコンカーもNGで、撤去を求められていました。

ワンフェス コスパ コスパティオ

ワンフェスでの撮影ルール

ワンフェス特有の撮影ルールは無く、他のコスプレイベントと同じようなルールとなります。

ワンフェスでは撮影側には登録義務は無く、登録料なども必要ありません。このため、一般の来場者でも展示ブースを回り終わった後に、コスプレエリアでコスプレイヤーさんを撮影することが可能となっています。

ただし、どのコスプレイベントでもそうですが次の項目は守る必要があります。

  • 撮影の際には必ず被写体に許可を取る
    みんなが撮影しているからと、無断で撮影されるのはあまり気分が良いものではありません。コスプレイヤーさんは、一言声をかければ多くの場合で撮影に応じてくれます。
  • 撮影待機列の外から撮らない
    外国人に多いのですが、これも無断撮影になります。仮にスマホでの撮影であっても、撮影待機列に並びましょう。
  • 動画撮影は禁止
    カメラの動画機能やスマホでの動画撮影は見て判りますので、すぐにスタッフから注意されます。
  • 盗撮はNG
    法律的にアウトです。即、警察へ引き渡されますし、それなりの知識を持つ大勢の監視の目がありますので隠しきれるものではありません。

また、これはルールとして禁止はされていないのですが、最近では撮影カメラマンの人数が増えていることからも人気のキャラクターやコスプレイヤーさんでは長蛇の撮影待機列ができる傾向にあります。こうなりますと、撮影待機列で20分とか30分がかかることもあります。

ポイント

一人のカメラマンの撮影時間を1分としましても、そこに20人が並んでいれば20分がかかる計算になります。一人2分がかかっていればその時間は40分にもなってしまいます。これは、待機時間の浪費と同時にコスプレイヤーさんへの負担が大きくかかることにもなっています。

このため、待機列が10人以上ある場合には、一人の撮影枚数は10枚程度に抑えできるだけ短時間で撮影を終える協力が必要になってくるわけです。

中には、撮影枚数を10枚以内とか20枚以内に制限をお願いしているコスプレイヤーさんも増えてきました。

いずれにしましても、嫌な思いをして帰るのは全ての人の本意では無いわけですから、ルールを守りイベントを楽しく終えるようにしましょう。

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