制限無しのニコニコ超会議2024が幕張メッセで開催
「ニコニコ超会議」とは、ネット発祥の人気コンテンツがリアルで集まった文化祭のようなイベントになります。社会人になってしまいますと、なかなか文化祭のような雰囲気を味わう機会も無くなりますので、こういった空気が好きな方には貴重な時間となります。
元々は、「ニコニコ動画のコンテンツを地上に再現する」というコンセプトでしたが、最近ではニコニコ動画やニコニコ生放送の企画以外にも、企業の宣伝ブースや県自治体の参加も目立ちます。
直近では2020年と2021年が新型コロナウイルスのパンデミックにより、幕張メッセでのリアルイベントは中止、2022年は声出しNGのもとで3年ぶりに制限付きの開催、昨年2023年は声出し解禁ながら制限付きでの開催となっています。
2023年5月に新型コロナが2類からインフルエンザと同じ5類へ移行、2024年は全ての制限なしでの開催となり、2023年の11万人を上回る12万5362人が来場しました。入場の際は混沌としてごった返していることからカウントは行わず、パラパラと帰る退場者数をカウントしていたようです。
ニコニコ超会議のコスプレはコスプレチケットが別に必要
ニコニコ超会議でコスプレを行う場合には、入場券の他に2,000円のコスプレチケットが別に必要になります。更衣室とクロークの利用ができるようになり、コスプレ参加証が発行されますので、それをどこか見える位置に張っておく必要があります。
コスプレの制限については、過度な露出の禁止と国家的な職業制服がNGなど、法律に準拠したごくごく一般的な内容となっています。何cm以上といった大型造形の禁止なども無いようです。
コスプレキャラクターの傾向としましては、圧倒的にボカロとVTuberにゲーム系が多く、逆にアニメなどの人気キャラクターは少ない傾向にあります。その分、凝った造形を装備したコスプレも多く、クオリティは全体的に高いと言えます。
コスプレ撮影エリアは、各館の間の通路のみで2ヶ所に限定されています。その他のコスプレイヤーは、コスプレをしたまま各ブースを巡っているため、館内に散らばっている状況となっています。このため、コスプレエリアにいるコスプレイヤーは幕張メッセを使用する他のイベントと比較しても少なめとなります。
ニコニコ超会議では、通行の邪魔にならなければブース間通路での撮影も可であることから、通行中のコスプレイヤーに声をかけて撮影を申し込むことも問題ありません。館内の通路は、それほど混雑はしていないことからも、端の方へ避ければ撮影が可能です。
ニコニコ超会議2024には自衛隊の参加なし
今回の「ニコニコ超会議2024」で気になったのが、これまで定番で参加してきた「自衛隊」と「神社・お寺」の参加が無かったことです。これまでにも人気のコンテンツだっただけに、非情に残念でありイベントの魅力が若干失われる結果となっています。
自衛隊は、これまで毎年参加していたのになぜ今年の2024が不参加だったのか、理由は少し調べただけでは判りませんでしたが、組織の大きさからすればコストということは考えられないでしょう。イベント参加はかなり前から計画することから、4月の海自ヘリ「SH60K」の衝突墜落事故が影響したとも考えられません。
またニコ生のコンテンツ「超神社」では、昨年2023では新型コロナ禍で苦境に立たされた神社・お寺を盛り上げようと、多数の神社などが出展していたのですが、今年はこれらのジャンルからはゼロ、ちょっと超神社の周りは寂しさが漂っておりました。
こちらは、各神社の規模からすればコストがネックになったのかなというところですが、昨年参加して思ったほど参拝者数の増加に効果が無かった可能性があります。ただ、こういう取り組みは続けることが大切で効果が出てくるものでもありますので、1回のみで結果を論じるのは早計かとは思います。
ユーザー出展者が増加!昨年の6.8倍900組が主人公
「自衛隊」「神社・お寺」の出展が無かった代わりに、今回目立っていたのは個人のユーザー出展です。「ネットクリエイターの祭典」だけあって、クリエイターの出展数が大幅に増加しており900組にも及ぶそうです。
これにより総出展者数は1131組、これまで13回のニコニコ超会議の中でも最大規模となるイベントへと成長しています。いつもコミケなどで撮影をさせてもらっている「@バルキリー」さんのガンダムも、ユーザー出展をしていたのにはビックリです。
"hall3"のCreator Crossの一角、この場所はガンダムとの撮影ブースと化していました。ある意味、撮影会など活動を行っているコスプレイヤーさんは、このニコニコ超会議ではコスプレエリアでフリーの撮影場所を確保するよりも、確実に場所が確保できるスペースを購入してしまった方がいいのかもしれません。