小中学生でコスプレをするには保護者の協力が不可欠
小中学生のマンガ・アニメファンで、ネットで写真を見たりコスプレイベントへ行ったりして、コスプレをしてみたいと思う人もいるかと思います。特にイベントで実際のコスプレを見てしまいますと、カッコイイ素敵なオニーサン/オネーサン達に憧れてしまう可能性も十分に考えられるのです。
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そういった場合には、どうすればよいでしょうか?
コスプレという趣味は、
- 衣装代にウィッグ、化粧品代などにお金がかかる
- イベントへ参加するにも交通費がかかる
- コスプレ衣装やウィッグ等の保管に場所を取る
というようなことから、同居する家族に隠れてコッソリとやるには難しい趣味になります。
また、高校生以上でバイトをしている人や社会人にとっては何てことのない数百円~1,000円前後の交通費を一つとっても、小中学生にとっては大きな金額になります。
このことからも小中学生では、基本は家族の了承を得て金銭面などは支援をしてもらいながらコスプレすることが理想的ではあります。
特にメイクのアドバイスをもらえることなどから、お母さんの同意は必須となります。お母さんだって、きっと中高生の頃には学校に隠れてメイクをして、大人の世界に憧れていたのですから。
実際に最近では、コスプレイベントへお母さんと一緒に参加している中高生らしきコスプレイヤーさんも見かけることがあります。お母さんはコスプレをしているというよりも、保護者としての見守りがメインのようです。
問題は、ウチはこういう趣味は許してもらえそうにないなぁ、というコスプレイヤー予備軍のローティーンの方々です。
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未成年者のコスプレ衣装通販の問題点
未成年者の通信販売では親の同意が必要であることから、許可が無い場合にはいくら自分のお小遣いであっても購入はNGとなります。
購入後に親の反対があれば、ショップ側は返品の受付けと返金をしなければいけないことが法律(民法第5条第1項、契約申込みの取り消し)で明記されています。
それ以前にコスプレ衣装の価格はどんなに安くても5,000~6,000円からであり、バイトをしている高校生でも手が届きにくい価格なのに、小中学生では雲の上の価格になってしまいます。
ましてや最安のコスプレ衣装は、初心者ほど絶対にお薦めが出来ません。
購入衣装が届かないなどのトラブルに巻き込まれる確率が高く、衣装がちゃんと届いたとしても洋服として使い物にならず、(決して少額ではない)"安物買いの銭失い"になる確率がかなり高いからです。
ということで、親権者の同意が得られない場合には、コスプレ衣装を通販で購入することも難しいのです。5,000~6,000円くらいの(コスプレとしては)安いコスプレ衣装を通販で購入する場合には、ネット通販をよく知っている大人の人に相談するべきです。
コスプレ衣装を買えなければ作ってしまおう
コスト的な問題や親の反対などといった理由からコスプレ衣装の購入が難しい場合には、衣装は自作で対応することになります。ネット通販が無い時代、昔(2000年以前)のコスプレイヤーはみんな自分で製作していたのですから、それがコスプレの原点でもあるのです。
自作と言っても、初心者で魔法少女の衣装やアイドルのフリフリ衣装を作れと言うのではありません。この場合には、まずはコスプレをするキャラクターの選択からが重要になってまいります。
まず最初に、普通の一般服を流用して再現が出来るキャラクターを選択します。
普通にイオンやシマムラなどで安く手に入るTシャツやパンツなどをそのまま流用して再現が可能で、コスプレをしてみたい好きなキャラクターを探します。
"好きな"というのは、好きでないと楽しくないから。
無理矢理やらされるよく解っていないキャラのコスプレでは、楽しくないですしテンションも上がりません。
結果、写真も「何だかなぁ~!?」というものになってしまうのです。
一般の衣料品店で手に入る衣類であれば、分割すれば普段着にも使えますからご両親も買ってくれるというわけです。これらを組み合わせて、あとは自分で作った小物を貼り付けたりすれば、キャラクターのコスプレになる…と。
これはコスプレの初歩の初歩、初級コースで一般衣類を流用してどれだけコストが落とせるか、という練習にもなります。
どんなに魔法少女の衣装やアイドルのフリフリ衣装をコスプレで着るようになっても、手袋やニーソックス、靴などは一般品の流用と自分での加工が必ずどこかに入るからです。
こういった加工が、同キャラで同じ見た目になりがちな他の人のコスプレとの差別点(工夫箇所)にもなるわけです。
「それどうやったの?」「それどこに売ってたの?」と聞かれることが、コスプレ満足度を押し上げます。
また、市販のコスプレ衣装でシャツやグローブなどが気に入らずイメージと違うような場合には、部分的に市販のシャツに交換したりして自分のイメージへと近づけるような改良を行うことがあります。
そういった一般衣類やアクセサリーの流用などは、初級編の練習としても経験をしておく必要があるというわけです。
出来上がった既製品セットを買って来て「はい完了!」、ではコスプレの楽しさの半分でしかありません。コスプレという趣味では、キャラクターを作り上げるまでの過程も重要なのです。苦労しただけ、イベントなどで評価を受ければその満足度も高くなるというわけです。
将来、社会人となりお金が自由になったとしましても、コスプレするキャラクターの数によっては、前回はお金をかけたので次は極力お金をかけたくない、というような状況は当然ながら多くあります。社会人がいくら収入があるとはいっても、毎回予算を全力投球ではお財布がもたないのです。
その他の部分では、ウィッグなどにお金がかけられないとなりますと地毛でいくしかなく、そこは黒髪もしくは茶髪のキャラにコスプレは制限されます。
具体的にはどんなキャラクターがあるでしょうか
具体例を挙げてみますと、
- 涼宮ハルヒの憂鬱:ハルヒの体操服、他
髪型とヘッドバンドを付ければ、何でもハルヒの派生Verになってしまいます。 - 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。:黒猫ワンピース(白/黒)
俺妹に限らず、様々な作品でフィギュアでは派生Verが展開されていますので、コスプレをする際の参考になります。 - 冴えない彼女の育てかた:加藤 恵
制服が一般的なイメージですが、コスプレでは帽子をかぶったヒロイン衣装の他に私服の派生Verがあります。 - 文豪ストレイドックス
男装コスプレにはなりますが、どれも市販品で揃う衣装です。 - はたらく細胞:血小板ちゃん
大きめの水色Tシャツ、白短パン、長靴、白い帽子と手に入りやすい衣料品ばかりです。これらを組み合わせるとあら不思議、血小板ちゃんぽく見えてきてしまいます。
この他にも当然市販衣類でコスプレ可能なキャラクターと、その派生Verはあります。
学校制服がメインとなる学園ドラマよりも、友人や家族との関係が中心の家庭ドラマの作品の方が私服が多く登場します。
また、そのキャラクターの髪型や象徴的なヘッドバンドや髪飾りなどがある方が、作品やキャラクターを周りに解ってもらいやすくなります。
フィギュアは、そのキャラクターの人気の派生Verが多く商品化されていますので、フィギュアの通販サイトなどを探してみるのも有効です。
生地を買ってきて自分で作る
当然、市販品の衣類を組み合わせただけでは、コスプレ可能なキャラクターの大部分はカバーできません。
コスプレとは、その"衣装"に最大の特徴があるからです。
「衣装」「ウィッグ」「メイク」
この3つの出来、仕上がりの良し悪しで90%以上が決まります。
あとは武器や装具ですが、ここまで行くと上級者でも上の方になります。
魔法少女やアイドル衣装などは、縫製のプロでもスカートのボリューム出しや多いフリルは苦労する部分なので最初からは無理です。
比較的に初心者でも作りやすいのが、制服系のコスプレ衣装です。一般的なセーラー服やジャケット等の型紙が流用できたり、スカートもプリーツを折るだけであれば、これまでミシンを扱ったことがない人でも作ることができます。
制服系であれば、色も2~3色しか無いことから生地の種類も少なくて済み、装飾も少ないので予算も抑えられます。
今後コスプレを続けていく上ではミシンが扱えることは必須条件となりますから、この際に覚えておいて損はありません。既製品のコスプレ衣装を購入しますと、サイズのお直しを自分ですることはよくあります。
さらには、通販の安い衣装ほど手抜きの部分が多く完成にはほど遠いことから、縫製がズレている部分を修復したりして自分で手を入れて仕上げる必要があります。最低限の安いミシンでよいので、使えるようにしておきましょう。
必要なモノが自分で作れるということは、今後の人生においてきっとプラスになります。
そういう趣味であれば、小中学生であってもご両親はきっと応援してくれるはずです。