カメラマンがいるとコスプレに専念できます
コスプレをしてイベント参加など回数を重ねていきますと、コスプレの作り込みのクオリティも上がっていきます。そうなりますと、交流が目的の中心から次第に作品としての撮影の中身を重視するようにシフトしていくわけです。
撮影の中身とは?
アニメやゲームのワンシーンのような1枚、そのキャラクターを象徴するようなポーズ、ポスターのようなポートレート、といった描かれたイラストのようなワンシーンをリアルな3次元で再現することがキャラクターコスプレの最大の特徴の一つです。
宅コスやイベントぼっち参加では自撮り撮影がメインですが、同じ作品のキャラクターで合わせる"併せ"(合わせ)ではグループには最低でも2~3人がいますから、ポーズした姿を他の人に撮影してもらうことが出来ます。相互にカメラマンとモデルを入れ替えて、"作品"として写真撮影ができるようになります。
ところが、このコスプレイヤー同士で撮影し合うことは、せっかくコスプレ衣装を合わせているにもかかわらず、集合してポージングした撮影ができないのです。そう、誰かがカメラのシャッターを押さなければならないからです。
集合写真を撮影するには
- タイマーを使う
- ワイヤレスリモコンを使う
という手はありますが、ホントの観光地での"集合写真"となってしまい自由な構図やポーズが取れません。これでは、せっかくの併せ(合わせ)撮影なのにスマホの正面カメラでの自撮り棒を使った撮影とそれほど変わりがないのです。
それ以前に、カメラ撮影を気にしていたのでは、自然な表情にポージングやキャラクターの作り込みができません。コスプレイヤーとしてのポーズや構図を考えるのと同時に、シャッタースピードや絞り値、光の具合などカメラの設定も考える必要があるのです。
そこで、撮影専用の「カメラマン」が必要になってくるわけです。
カメラマンは、カメラの設定や光の具合を考えながら、ポージングや構図を考えながらレンズをコスプレイヤーに向けます。さらには、ファインダー(モニター)を覗きながら切り取る画角を見ていますので、被写体に対してポーズの細かい角度などの指示を出すことが可能になります。
これでコスプレイヤーは、ポージングと衣装やメイクの直しに集中ができます。
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カメラマンにコスプレ撮影を依頼する6つのメリットと注意点
カメラマンにコスプレ撮影を依頼します
では、どのようなカメラマンにコスプレ撮影を依頼すればよいのでしょうか?
コスプレ撮影の依頼には、大きく分けて次のようなものがあります。
- イベントで知り合ったコスプレカメラマンに依頼する
- 併せ(合わせ)のグループの誰かが撮影専門に回る
- プロ(フリーランス、事務所)に依頼する
一つずつ見ていきましょう。
イベントで知り合ったコスプレカメラマンに依頼する
ある規模以上のコスプレイベントに何回か参加していますと、いつも撮影してくれる顔馴染みのカメラマンができてきます。双方で人見知りが強いとお互いに会話をするのは難しいところがありますが、twitterやBlogなどのSNS上では比較的会話がしやすいかと思います。
イベントで撮影してDMで送ってもらった写真や、公開している写真などから作風の好みやレタッチのスキルなども判断が出来ます。どのような撮影機材を所有しているかなども、だいたいイベント会場で確認ができます。
併せ(合わせ)のグループの誰かが撮影専門に回る
コスプレイヤーの誰か一人が、撮影専門に回ります。今回の併せ(合わせ)撮影から外れるキャラクターであったり、作品作りで凝った撮影には参加しない人が撮影を担当します。
また、ハイエイジレイヤーでコスプレは引退を表明しているコスプレイヤーが、カメラマンに転向することがあります。この場合、コスプレイヤーの気持ちやポージングなどを熟知しているため、アドバイスをもらい易いことがメリットです。
プロ(フリーランス、事務所)に依頼する
メジャーイベントに参加しているコスプレカメラマンの中には、ハイアマチュアやプロがかなりの確率で混じっています。普段の仕事では風景写真や報道写真を撮っており、コスプレ写真は趣味で撮るといったようなプロもいたりします。
そのような人達を経由したり、カメラマンを派遣する事務所へ依頼したりします。ハイアマチュアやフリーカメラマンといった個人とのマッチングを行うサービスもあります。
プロやセミプロへ依頼するのは、販売用のROMや写真集を製作する時など、クオリティを優先する場合に利用します。
カメラマンにコスプレ撮影を依頼する際に注意したい点
残念ながら、アマチュア/ハイアマチュアのカメラマンの中には、問題のある人が少なからず存在します。トラブルに巻き込まれないよう、次の点に注意しましょう。
- 単独では対応しない、必ず複数人で対応するようにします
- 身元の確認(実住所、勤務先の確認は必須)
- 金銭関係は事前に取り決め、メールなど文章で残しておきましょう
ココに注意
問題を頻繁に起こす人は、この「住所」「勤務先」等を明かすことを非常に嫌がります。トラブルが起きて自宅へ乗り込まれること、会社や上司に知られることを一番恐れているためです。トラブルを起こさない人は、教えたところで何ら問題はありません。頑なにこれらの情報開示を拒む人は、過去に何かトラブル歴があると考えて避けた方がよいでしょう。
過去にトラブル歴がある人は、同じトラブルを繰り返しています。これは明らかに自身に欠陥があるのですが、こういう人はどういうわけかイベントなど出禁になったのを相手のせいにして自分をごまかしています。
こういった出禁情報なども、会話のやり取りから聞き出せることがあります。
コスプレ撮影を依頼する料金はいくら?
人が動けば、そこには全てにおいて「コスト」が発生します、何事もタダでは成すことはできません。交通費だけを見ても、移動には安くても1,000円程度はかかることは、容易に想像がつくことでしょう。
そこで、カメラマンさんにコスプレ撮影を依頼した場合、どのくらいの報酬・謝礼をお支払いするのがよいでしょうか。
このカメラマンの業界は「言い値」で対応していることが多く、報酬の金額はピンからキリであり相場というものが決まっていません。
これから示す金額は、あくまでも参考としていただく目安であり、ケースバイケースで大きく変わってきます。
- アマチュア 1.5万円~/案件
- ハイアマチュア 3万円~/案件
- プロカメラマン 4万円~/案件
- 写真事務所 10万円~/案件
- デザイン会社 20万円~/案件
コスプレ撮影は趣味で行っていることから、仕事での撮影とは別で「タダで撮ります」というプロカメラマンもいます。
多くの場合で、コスプレイヤー・カメラマンの双方に思惑やメリットが生じることから、金銭授受は無くコスプレ撮影が行われます。一部、カメラマンに特殊な撮影スキルがあったり、コスプレイヤーが人気コスプレイヤーなどの場合に限り報酬が発生することがあります。
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上記の金額は、撮影した写真の中からBestを選別し、明るさやホワイトバランスなどを調整(RAW現像)してJPEG画像に保存して納品するまでの金額です。
この他にレタッチや画像処理を施して作品として仕上げるところまでを行うのは、通常は別料金となります。撮影だけなら数時間~半日程度で済み、RAW現像も翌日には終わりますが、レタッチはそう簡単にはいきません。
「カメラマン迷子」が増えています
デジカメの高性能化と低価格化により、プロとアマチュアの境目が昔に比べても曖昧となってきています。カメラマン人口も増え「安いカメラマン」も増えているのが現状で、これにより撮影料金も年々下がっているのが実情です。
「価格の安さ」(タダで撮影してもらう)だけが選定基準ですと、様々なスキルのアマチュア・ハイアマチュア・プロがネット上に混在している中で個々の情報が埋もれてしまっており、誰に撮影を依頼すればよいのかが判りにくく、「カメラマン迷子」と呼ばれる状態になってしまいます。
カメラマンの作品や経歴などをきちんと確認して、カメラ技術だけでなくディレクションやポージングの指示テクニックなども考え得て撮影依頼をするというのが、失敗しないポイントになります。
またカメラマン側も、ただコスプレイヤーさんに帯同し背景を入れて撮影するだけではなく、得意な分野を突出させて選ばれる特徴を身に付ける必要があるのでした。