コスプレイベントの更衣室
コスプレイベントの更衣室は、会議室や広い部屋にテープを貼ったりシートなどを敷いて区切っただけの簡易なものです。
撮影スタジオのような更衣室とは違い、鏡や洗面台などは基本的にありません。
ですので、メイクやウィッグの仕上がり具合を確認するための少し大きめの手鏡などを用意しておくと良いです。
自身の更衣スペースは出来るだけコンパクトに、周囲に迷惑をかけないよう荷物の置き方にも注意を払う必要があります。
このため、荷物も必要最小限に小さくまとめるようにします。
これは、鍵付きロッカーやクロークが用意されていない場合には、保管場所が確保出来ないことからバッグを持ち歩くことになるからです。
多くの場合、更衣室を数十人・数百人が一度に利用することになりますので、一人でも多くの人が入れるように意識をしながら利用します。
このため一人当たりのスペースは小さくなりますので、薬剤が飛び散るような香水や日焼け止め、制汗スプレー、ヘアスプレー等の使用は更衣室内では基本的に厳禁です。
参加者が多くなるようなコスプレイベントでは、更衣室の順番待ちも発生します。
着替えと簡単なセットが終わったら、順番待ちをしている人のことを考えて素早く外へ出るようにします。
もし友人同士で来ているような場合でもコスプレが出来上がり次第、友人を待たずに先に外へ出るのがルールになります。
とりあえず外へ出てから、twitterやLINEなどで後から待ち合わせ場所を確認します。
盗難には注意、知り合いからの嫌がらせも自衛
荷物をクロークへ預けるタイプでも、自分で会場へ持って出るタイプでも、盗難には注意が必要です。
貴重品は肌身離さずが基本であり、多額の現金は持ち歩かないようにします。
(大規模イベントでは、悪意を持ったスリや窃盗犯が必ずいると思ってください)
クロークやロッカーなどが用意されてなく、荷物などを持ち歩かなくてはならないような場合、撮影に夢中になってしまいますと置いたバッグから注意が逸れることがあります。この隙を突いて財布や携帯電話などの貴重品が抜き取られることがありますので、常にバッグ等は目の届く位置に置いておくようにします。
クロークへ預けるタイプでは、知り合いからの嫌がらせで(私服や下着の)盗難や衣類の損傷を受けるケースがまれに確認されています。キャリーバッグなどは鍵のかかるもの、中を容易に開けられないものなどで被害に遭わないためにも自衛をする必要があります。
コスプレの時間をムダにしないために
多くの場合、イベントへの入場列に加えて、更衣室の順番待機列に並ばなければなりません。
少しでもコスプレ時間を長く取るため、もしくは帰宅ラッシュを避けるために早上がりするなど、混雑を回避出来る「先行入場チケット」を入手する方法があります。
これは少し割高ではあるのですが、人数限定で会場内へ30分~1時間ほど先に入場できる優先チケットです。
これで更衣室の順番待ちに並ばずに済み、その後の時間を有効に使うことが出来るようになります。
ただし、コスプレイベントによっては抽選であったり先着順であったりとシステムは異なり、入手が確実に出来ない場合もあります。
また「ペア申し込み」のようなシステムもイベントによってはあります。
先行入場時間なども、そのイベントごとに異なってきますので、それぞれのコスプレイベントの開催概要を確認しましょう。
先行入場チケットは、イベント開催の2~3ヶ月前に募集を受け付け、早々に締め切られるのが一般的ですので、予定が決まっていれば早めに告知ページなどをチェックしておきましょう。
コスプレ時間ギリギリでの撤収
コスプレ時間の終了間際では、更衣室も非常に混雑します。
更衣室の利用時間にも制限があり決められていることから、少し早めに切り上げて撤収することをお薦めいたします。
とはいえ、撮影列が残っている場合などなかなか打ち切れないのも確かです。
ハッキリと断れる人ならばいいのですが、初心者で列の整理に慣れていなかったり、打ち切るのを悪いと思ってしまう場合には、その場の雰囲気に流されるコスプレイヤーも少なくありません。
そういった場合には、最後尾の人にこれ以上並ぶ人が来ないようにしてもらった上で
- 撮影枚数を制限(10枚まで等)した上で"巻き"でお願いする
- 囲み撮影へ移行し、適当な時間で誰かカメラマンにカウントダウンを要請する
というような形で終了して、引き上げるようにします。
このあたりは、イベントスタッフが誘導してくれる場合もあります。