コスプレとは
今さらながらという感じで、「コスプレ」というワードは結構有名な単語になってしまっています。このため、検索ワードの広告としても競合が多くこのジャンルで宣伝を行うにはかなり費用がかかる状態になっています。
「コスプレとは」というキーワードで検索しますと、ウィキペディア(Wikipedia)をはじめとして辞書系サイトが判を押したように同じような解説を行っています。
インターネット黎明期に、弊社ショップ前身のコスプレギャラリーサイトで公開していた記述がWikipediaへそのままコピペで転載(その後かなり加筆)され、他のサイトや経済研究所が発行する書籍記事(10万円+税で営業が来ました)として広まっています。
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コスチュームプレイ(Costume Play)を短縮した和製英語、日本発で海外へも浸透しており今ではCosplayは世界共通語として通用する言葉になっています。
- 衣装だけは立派だが演技内容が伴わない芝居、大根役者を揶揄する言葉
- 漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクターに扮して変装、変身すること
- 学生服や職業制服など、本来の目的とは異なる用途で着用すること
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1の演劇用語としては従来からコスプレという言葉は使われており、高度経済成長期1960~1970年代の漫画・アニメの普及でオタクな2のコスプレの意味が誕生します。
演劇用語の「コスプレ」から、表面だけを真似するという部分がアメコミや漫画・アニメのキャラクターに扮することに似ていたことから、使われるようになったと思われます。
これと並行して、学生制服や職業制服等を衣装として着ること、本来の目的とは異なる使い方をすることを「コスプレ」と呼ぶようになっていきます。代表的なものは学生服、ナースや医師(白衣)、キャビンアテンダント、警察官風、メイド衣装などがあります。
アニメキャラクターのコスプレは当初、同人誌即売会のような閉鎖された空間で行われていたことから一般の人の目に触れる機会は無く、ある年代以上(エヴァンゲリオン以前)でコスプレと言えば後者3. 学生服、職業制服の中でも性的ないかがわしいサービスをイメージする人が多くいます。
エヴァンゲリオン以降、芸能人がコスプレを行うことにより宣伝効果が高いことが立証されてきたことから、一般の人にも認知されるようになっていくわけです。
1stガンダム世代(当時10代)では、まだコスプレには否定的な人が多い傾向にあります。
どのようなものがコスプレと呼ばれるのか
コスプレというくくりの中には、
- 漫画、アニメ、ゲーム等のキャラクターに扮する
- 学生服や職業制服を本来の場所以外で着用する
- 着ぐるみ、ロボットなどのかぶりもの
- オリジナル(キャラ、衣装)
といったようなものがあります。
広い意味では、ゆるキャラもコスプレ?と考えられますが、個人が真似ればコスプレになるということになります。
コスプレイヤーやコスプレファンの中には、制服を着ただけの"仮装コスプレ"と"キャラクターコスプレ"を一緒にしないで欲しいという人もいますが、広く世間一般的には区別は無くどちらも「コスプレ」でくくられて報道などでも使われています。
一般的に解釈されるコスプレの意味がこれらの扮装、変装へと移ることで、次第に上記1の演劇用語としての古い意味は薄れていきます。