ピリピリした雰囲気の中の渋谷ハロウィン2022
先週末の2022年10月29日(土)夜に、韓国ソウルにある若者の繁華街「梨泰院」、ハロウィンイベントに大勢の人が押し寄せて折り重なるように転倒した雑踏事故を受けて、31日の渋谷ハロウィンでは警察の警備体制もピリピリした雰囲気が感じられました。
梨泰院の雑踏事故では、狭いエリアに10万人が集まったとも言われており、身動きができない状態で転倒事故が発生、150人以上が亡くなるという大惨事となっています。日本でも過去には、2001年に明石の花火大会で歩道橋で群衆事故が発生して11人が死亡しており、これ以降日本の警察や自治体は群衆が集まることに対して警戒をするようになっています。
渋谷ハロウィンも、韓国ソウルの梨泰院と同じようにイベント開催の主催者が存在せず、人々が燦々午後に自由に集まってくることから群衆のコントロールが難しいイベントでもあります。
特に今年のハロウィン期間では、新型コロナウイルスの感染も第7波が過ぎて落ち着いていることから、行動制限のないハロウィンとなっています。
これを日本の警察はDJポリスを出動させるなどで対応、群衆の移動方向を制限することなどで流れをコントロールしながら、人の流れが滞留しないようにしています。
明らかに減っている渋谷の混雑
「渋谷ハロウィン」は、集まる人の多さや日本のコスプレクオリティの高さなどが海外でも知られるところとなり、「世界で一番クレイジーなハロウィン」として有名になっています。
それゆえに、この渋谷ハロウィンを体験しに海外から旅行に来る外国人も多くいたりします。アジア人でも中国語や韓国語が飛び交い、欧米系の外国人もかなり混じっています。
新型コロナ禍前のピーク時には、100万人が集まったとも言われており、その際には道玄坂が車両侵入禁止となり歩行者天国で解放されたりと、その時の状況に合わせて柔軟に警察は対応するようです。
そこで今回の2022年の渋谷ハロウィンですが、10月31日の現地で感じたのは「人数が少ないな」という印象でした。新型コロナ禍3年目で、行動制限が無い割には。
その理由としては
- 韓国ソウル、梨泰院の事故を見て行くのをやめた
- 梨泰院の雑踏事故で、渋谷での滞在時間を短縮した
- 29日(土)、30日(日)、31日(月)と週末を含めた3日間に分散した
ということが考えられます。
報道のインタビューなどを見ていましても、家族からすぐに帰ってくるように言われており、少しだけいてすぐに渋谷を離れるという人が多く見られました。大混雑しているのはハチ公前広場とその交差点周辺だけという感じでした。
川崎ハロウィンが終了したように、毎年変わり映えしない光景は、飽きられ始めているのかもしれません。
渋谷ハロウィン2022人気のコスプレ
昨年の2021年は、劇場版が公開された直後でもあり圧倒的に「鬼滅の刃」でしたが、今年2022年の人気のコスプレは「SPY×FAMILY」でアーニャとヨルさんがあちこちで見られました。
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これに対して、昨年一番人気の「鬼滅の刃」もちらほら見かけることができ、衣装が安く入手し易いせいかなと思われます。
コスプレイヤーが気合いを入れた本気のキャラクターコスプレの他は、一般の方々はやはりメイド衣装が多く見られます。これを見る限り、一般的な安いメイド衣装もショップのラインナップに入れておいた方が、売上としてはいいのかな、と思ったりして。
絶対的にコスプレイヤー相手の本気のキャラクター衣装は販売の間口が狭く、対してパーティ用の安価なメイド衣装は一般の人たちも手に取ることから販売の範囲は広くなります。楽天のショップなどは、そちらの方が販売機会は多い、ということになります。