渋谷でハロウィン -概要-
10月31日、毎年ハロウィンの夜の渋谷の街では、仮装した若者が集まりコスプレ&撮影大会となります。
どこかの誰かがイベントを主催しているわけではなく、自然発生的に参加者がこの街へと集まって来ていることから、参加費などはありません。
最低限のコスプレする費用と電車賃のみ、このリーズナブルに楽しめる点が今の時代に合っており、爆発しているのかもしれません。。
この日は各地のターミナル駅などで、コスプレしたキャラクターの目撃情報がツイッターなどにアップされ回ってきます。
大宮駅でフリーザが、川口でダースベイダーがといった具合にです・・・
一般のイベントであることから、またハロウィンでもあることから、仮装もしくはコスプレで多いのはハロウィン関連のキャラクターが多く見られます。
また、それらをゾンビ化したメイクが大半を占めています。
アニメ系のキャラクターは圧倒的に少なく、それでもドラゴンボール、アラレちゃん、エヴァンゲリオン(アスカ&綾波)、はたらく細胞(血小板ちゃん)といったところは多く見られました。
当然、そこへゾンビメイクを施している人も多くいます。
あと目立つのはアメコミ系、バットマンやスパイダーマン、スーパーウーマンなど。
このあたりは、通販ショップでも安く販売されていますから、比較的やり易いのでしょう。
とにかく人・人・人・・・
渋谷駅ハチ公前のスクランブル交差点は、とにかく人が多く行きたい方向へ行くことが出来ません。
警察官も大変だなと、横目に。
話によりますと、ワールドカップの時よりもこのハロウィンの時の方が人は多いようです。
道玄坂、文化村通りが19時より車両通行止めとなり、歩行者天国状態になっていました。
ここではみんな、スマホでスナップ撮影を行ったり、思い思いに楽しんでいるようでした。
警察官が拡声器で「立ち止まらないでくださ~い!」「撮影が済んだらすぐに移動してくださ~い!」という声が虚しく空回りしていました。
誰も警察官の言うことなんか、聞いていません。(苦笑)
とにかくセンター街へ入りますと、その混雑振りには輪をかけて身動きが取れなくなります。
SWATのコスプレをしている人が、交通整理をしていたり・・・(笑)
痴漢と盗撮に間違われないようだけは、気をつけていました。(爆)
やはり、混雑に紛れて痴漢で女の子に触って行く人はいるようです。
目立つ外国人
渋谷ハロウィンに集まってきている人達の中に、とにかく多いなと感じたのは外国人です。
中国語や韓国語が飛び交い、欧米系の人もかなりの人数がいました。
全体の2~3割は、外国人ではないかと感じるくらいに多く、それがまた楽しそうに盛り上がっているのでした。
元々、渋谷という街は外国人観光客が多い街ではありますが、日本の渋谷のハロウィン騒ぎが海外で報道されることにより、その雰囲気を体験してみたいと今やクールジャパンの観光コンテンツの一つになっていることは間違いありません。
また、目立っていたのがユーチューバーらしき人達で、自撮り棒とスマホで動画を撮りながらお祭り騒ぎを中継していると思われる人達が何人もいました。
コスプレで繋がる
この渋谷ハロウィンは、なぜ人が集まってくるのでしょうか?
また、ここまで盛り上がるのでしょうか。
そこには、コミケと同じ空気を感じました。
混雑がコミケと似ている、というわけではありません。
渋谷に入ってすぐに、アクション仮面に出遭いました。
このコスプレイヤーさん、コミケでもお馴染みのアクション仮面で、C94夏コミでも撮影をさせていただいております。
Tag:#アクション仮面
こういったイベントでの"知り合い"に偶然にも会えますと、なぜかテンションが上がるのでした。
コスプレが繋ぐ"縁"とも言えます。
この渋谷に集まった仮装をした人たちは、友達同士でコスプレを行い参加をして来ていますが、そのグループ同士は全く知らない人たちでもあります。
つまりは、普通に渋谷ですれ違ったのでは絶対に話しかけることはないグループ同士ですが、ハロウィンコスプレという共通の行為を介して、撮影をお願いしたり一緒に写真を撮ったりしています。
知らないグループ同士が、コスプレを介して交流しているのです。
コスプレ(仮装)は、話しかけるきっかけを作ってくれて、交流のハードルを一気に下げているのです。
これは日本人同士だけでなく、外国人に対しても言葉が通じなくても、コスプレという共通言語がその楽しさを仲介してくれているのだと感じました。
中には、きっとこれをきっかけにしてナンパしている人もいるんだろうな、と思えるシチュエーションでもあります。
このハロウィンの夜に渋谷の街で起きていることは、そっくりそのままコミケのコスプレ会場で行われていることと同じことなのでありました。
仮装・コスプレをして非現実を堪能するのと同時に、見知らぬ誰かと一緒に写真を撮り交流が生まれる、そうしたハイテンションを体験できるのが、渋谷のハロウィンの夜なのかもしれません。