異世界転生、チート最強のお約束シナリオ･･･ですが
『盾の勇者の成り上がり』は、小説投稿サイト「小説家になろう」で2012年より連載中のライトノベルです。
投稿サイトの小説では、PV数が人気のバロメーターとなることから数字を稼ぐために主人公はチート全開となり無敵完璧となってしまうのが一般的なシナリオです。その理由は、主人公がピンチに陥るなどマイナスな展開となると、読者がストレスを感じ一気に離れてしまいPV数が落ちるためです。
これが今、「異世界転生シナリオ＋チート全開」という作品が多い理由の一つでもあります。読んでいる人が、無双状態なのが心地よいのです。（同時期にアニメ放映中の「賢者の孫」などがその良い例）
そんな中でこの『盾の勇者の成り上がり』では、主人公が世界を救う"勇者"として異世界召喚をされるも、開始早々に裏切りと冤罪・貧乏、そして最弱というどん底のマイナスからの出発になるという、異色の作品でもあるわけです。
考えてみれば、もうこれ以上は下へ落ちないということで、タイトルが「成り上がり」とあることからも話数が進むほどに名声は回復、頂点へと上り詰めるのだろうなという予想は立つわけです。このため、読者・視聴者は安心して見ていられる内容となっているのが、ヒットしている理由でもあります。
盾の勇者の成り上がり ／ラフタリア
CN：天津いちは さん（@ichichiha）
アニメ終盤に来て新キャラ登場、第2期への布石か!?
2019年1月より放映されているアニメ『盾の勇者の成り上がり』では、第22話の終盤に来て新キャラクターのラルクとテリスが登場、それぞれ人気声優の「福山潤」と「早見沙織」が演じていることからも、このまま尻切れで終わるわけはないというのが大方のファンの見方でもあります。
アニメの進行状況と原作のストックを比べてみましても、まだまだ先はあるようですので少し時間を置いての第2期はおおいに期待が出来そうです。
あとの問題は、フィギュアなどグッズの売れ行きでしょうか。昨今、BD/DVDのメディア販売枚数はAmazon Primeビデオやdアニメなどのネット配信に取って代わられていますから、グッズの売り上げが好調かどうかという部分が第2期を大きく左右します。
盾の勇者の剣、ラフタリアの秘密
『ラフタリア』は、盾の勇者パーティで鳥型の魔物「フィロリアル」のフィーロと共に本作のメインヒロインになります。タヌキやアライグマの特徴を持つラクーン種の亜人で、けもの耳と尻尾がその最大の特徴です。
剣を手に取れない盾の勇者に代わって、「盾の勇者の剣」になることを誓います。
奴隷商から銀貨30枚で購入時には10歳で、剣も振れず弱く病弱であったのですが、薬や食事を与えられ剣技がレベルアップしたことで17～18歳の容姿の美少女へと変身します。（亜人の特性とのこと）
成長前のラフタリアは「ロリタリア」「小ラフタリア」などと呼ばれています。
実はこの作品の「成り上がり」というタイトルですが、盾の勇者が「成り上がる」のはもちろんのこと、ラフタリアも
亜人の奴隷→10歳の少女→17～18歳の美少女→槌（刀）の勇者→出生に関わる何か（ネタバレ注意）
と、成り上がっていく（成長）という意味が隠れていたりします。
