作品の舞台、聖地は静岡県の沼津市
1作目の「ラブライブ!」(無印、1st)が東京都心部の秋葉原・神田を中心に描かれていたのに対して、2作目の「ラブライブ!サンシャイン!!」では沼津が舞台、聖地となっています。
1作目の"無印"と2作目のサンシャインとの関係は、1作目の数年後(μ'sが伝説化)ということになっているようですが直接の関係はありません。このため1作目と2作目のキャラクターが同時代において、大人になったμ'sメンバーとAqoursメンバーとが交わることは(オトナの都合により)無いとされています。(※ 暗黙のルールとして)
ただし、ゲーム内やライブイベントではキャラクターの共演が可能になっています。(これもオトナの都合かな)
そう言えば、無印とシャイニーの合同合わせのコスプレは、見たことが無いですね。
作品内容は1st「ラブライブ!」と同様に、私立の女子校「浦の星女学院」が生徒の減少によって廃校・統廃合の危機になるというものです。そこで、各学年3人ずつの9人の少女達が翌年度の入学志願者を増やすため、学校の知名度をアップさせるためにμ's同様スクールアイドル「Aqours」を結成してラブライブ!を目指すこととなります。
ちなみに「浦の星女学院」のモデルは、沼津市立長井崎中学校になります。ラブライブ!を目指しAqours結成直後の2年生3人が最初(1stシングル「君のこころは輝いてるかい?」)のライブを行う体育館などは同校で、記憶している人は多いかと思います。その他にも学校前のバス停や学校へと向かう坂など、アニメで見た光景がそこにはあります。
この市立長井崎中学校、現実でも3学年合わせた全校生徒数が100名以下と、浦の星女学院と同じように生徒の減少は切実な問題となっています。
アニメでは私立の女子校(高校)になっていますが実際には市立の男女共学の中学校で、制服は男子が学ランで女子は普通のセーラー服と、当たり前ながらドノーマルとなります。
また、アニメEDのクレジットに同校が記載されていることから、学校側(沼津市教育委員会)も公認ということが判ります。
私立浦の星女学院制服の特徴
ジャケット
「ラブライブ!サンシャイン!!」の私立浦の星女学院の制服は、冬服(長袖)と夏服(半袖)では異なるデザインになっています。
今回取り上げるのは冬服で、スーツジャケットの襟がセーラータイプとなったセーラージャケットになるのがその最大の特徴でもあります。ダブルボタン4段のジャケットにプリーツスカートを合わせてあり、フォーマル感のある制服デザインとなっています。
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『ラブライブ!サンシャイン!!』 私立浦の星女学院制服(夏服)
浦の星女学院の夏服は関東襟のセーラー服 冬服は珍しいダブルブレストのセーラージャケットに対して、夏服はオーソドックスなセ ...
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学校制服は一般的にはシングルブレストが主流ですが、最近のスーツのファッショントレンドがクラッシック回帰しており、多くのブランドからダブルブレストのジャケットやスーツが提案されています。
2016年から始まった「ラブライブ!サンシャイン!!」のプロジェクトでは、この最新のファッショントレンドを取り入れた制服デザインがされたものと推察いたします。
ダブルブレストはかつてバブル時代に流行ったもので、当時のデザインはお尻が隠れる長い着丈でゆったりしたシルエットが特徴でした。そうバブル時代ですから、お金を持っている小太りの不動産屋が金のロレックスやアクセサリーをジャラジャラと付け、地上げを行うイメージなのです。
このため、ダブルブレストはバブル経済を牽引していた金持ちのおじさんたちが愛用していた…という記憶から、今でも「ダブル=貫禄がある」というイメージが残っており、若い人では着こなしづらい洋服になっています。
そう考えてみますと、「賭ケグルイ」私立百花王学園の制服では生徒会長の「桃喰 綺羅莉」のみがダブルブレストとなっています。つまりは、ダブルボタンのジャケットが指揮官・権威の象徴として描かれているわけです。(元々、ダブルブレストは軍士官が起源とされています)
そんな"エライ人"がゆったりと着るイメージのダブルジャケットではありますが、最近のファッションでのダブルブレストのジャケットは全くの別物です。
この私立浦の星女学院の制服では、今どきのダブルジャケットで最新のデザインを踏襲しており肩はコンパクトにスラント、着丈はハーフヒップの短め丈といったすっきりとしたデザインになっています。
そのコンパクトなシルエットは、高い位置でウエストを絞り込んだ美シルエットが特徴的で、ウェスト部分がよりすっきりと引き締まりボディラインにぴったりとスリムフィットするのが望ましくもあります。
背面ではリアベントを採用し、ハーフヒップはお尻の位置を高く見せ足を長く見せるのに一役買っています。
着丈をコンパクトにまとめている反面、袖はゆったりとボリュームがあるよう長めに取ります。これは、アニメのワンシーンを再現するため、イラストにあるような袖のシワを作るのに必要な処理になります。
ジャケットのカラーは淡いクリーム色で、純白では無いことに注意が必要です。
セーラースカーフ&リボンタイの色で学年が区別され、1年生はオレンジのリボンタイ、2年生が同じくリボンタイの赤、3年生は青緑のスカーフタイ(タイピン付き)となっています。これは、学年ごとに固定されているようです。(3年生が1年生当時の回想シーンより推定)
※)3年生のスカーフタイの「青緑」は、イラストにより何色か異なるカラーが確認できます
スカート
スカートのカラーは、セーラー襟と袖口と同じライトグレー、プリーツはイラストやアニメ画などから12本が正解になります。
スカート裾には2本の白いラインが1周しており、 シンプルなデザインで清純さが感じられる仕様になっています。
人気作品の制服はレパートリーに加えておくと便利です
この「ラブライブ!サンシャイン!!」の制服は、1着持っていますとAqoursメンバー9人の制服コスプレが可能になります。
- 3年生:松浦 果南、黒澤 ダイヤ、小原 鞠莉
- 2年生:高海 千歌、桜内 梨子、渡辺 曜
- 1年生:国木田 花丸、黒澤 ルビィ、津島 善子
おそらくは、最初はソロでコスプレを行う際には"推しメン"の一人を派生Ver含めて集中的に(例:津島 善子など)コスプレしていることが多いと思うのですが、コスプレ回数が増えてきますとネタ探しにも苦労するようになります。そんなに毎回、一つのコスプレイベントに衣装代数万円をかけてもいられないのが現実でもあります。
そこで、一番コストがかかる衣装はある、ウィッグは新規に4,000~5,000円で手に入る、といったように比較的低コストで新キャラをコスプレのレパートリーに加えることが可能なのです。
また、SNS等ではイベント参加や撮影会の大型合わせ(併せ)の募集が行われていることがあります。メンバーの中の数キャラに空きがあり、そこを埋めるために外部に対して募集が出ているものです。
こういった人気作品の定番コスプレでは、そういった"合わせ"のお誘いの機会もそれだけ多く、交流の幅を広げる機会も多くあります。
このような場合には、すでに衣装が手元にあれば短期間での準備が可能であり、即応・即断することができるのです。得てしてメンツ穴埋めの合わせ募集では、日程に余裕が無いケースが多いです。
このような側面があることからも、この1着で多くのキャラクターのコスプレが可能になる制服などは、基本の作り込みがしっかりとしたものを選択しておくことをお勧めいたします。繰り返し使えることが、結果としてコスプレ1回当たりのコストを下げることに繋がります。
さらには、これはあまり大きな声では言えませんが、合わせで同じ衣装が集まれば当然ながらそのクオリティなどは暗黙のうちに比較されているわけです。自分の衣装やコスプレの完成度をが評価されれば、それは満足度や達成感も高くなります。
⇒『ラブライブ!サンシャイン!!』 浦の星女学院制服(冬服)
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