池袋ハロ2018の概要
池袋ハロウィン コスプレフェス2018、通称「池ハロ」が10月27日(土)・28日(日)に開催されました。
池ハロは、毎年ハロウィン時期の10月で最終の土日に開催されています。
例年2日間で8~9万人の参加人数、コスプレイヤーは1万5000人以上が参加するという今年で5回目となる巨大イベントとなりました。
基本的には、毎月開催されているacosta!をハロウィン用に企画を拡大した街コスイベントになります。
「アコスタ」は、アニメイト+ハコスタが合体した物です。
大阪でコスプレ撮影スタジオを経営していたハコスタが、いつの間にかアニメイトの傘下に入っていました。
池ハロが他のコスプレイベントと違うのは、豊島区を始めとして商工会議所や商店街、観光協会といった役所や地域が全面的なバックアップを行っており、池袋東口のエリア全域をコスプレで移動可能にしている点です。
そのせいなのか、池袋の街を歩く一般の人達はコスプレイヤーがすれ違っても気にとめる様子が全くありません。
共存しているのが当たり前のように、慣れているのでしょうね。
このため、サンシャインシティ・アルパやサンシャイン通り沿いの店舗へコスプレしたまま入店が可能になっています。(許可された店舗のみ)
街中に、コスプレイヤーが自由に歩き回っている感じです。
池ハロ2018のコスプレ
池ハロのコスプレの特徴は、傾向が偏ることはなく今年放映されたアニメを中心に人気の作品が多く見られました。
ハロウィンと被せたコスプレも多く、キャラクターに悪魔ツノを付けたりゾンビメイクをしたりという姿もチラホラと見かけます。
ハロウィンのシチュエーションに合うせいか、『殺戮の天使』は目立ちました。
殺戮の天使「鎌ドン」企画などを行っているせいもあるかもしれません。
その他では、『涼宮ハルヒの憂鬱』「長門有希の魔法使い」はハロウィンにピッタリのコスプレでもあります。
これはacosta!の特徴なのか、池ハロだからなのかは判らないのですが、10年以上前の作品で過去の人気コスプレの合わせがかなりいたのが気になりました。
『D.Gray-man』がいたのにはビックリしましたし、『涼宮ハルヒの憂鬱』もかなりの人数がいました。
池ハロは撮影会というよりは、オフ会的なノリの方が大きいのかなという感じがありました。
店舗で飲食などが出来ることを考えますと、コスプレをしてのおしゃべりという方がメインなのかもしれません。
渋谷のハロウィン騒ぎとの違い
この時期、渋谷の街にもハロウィンコスプレをした若者が集まり話題となりますが、この池ハロが渋谷と違うのは更衣室などが完全にコントロールされており、コスプレイヤーも全員がきちんとルールを守っているという点にあります。
このあたりは、コスプレイベントを運営してきているノウハウが生きているかと思われます。
渋谷ではハロウィンにより商店街の売り上げが落ちるといわれており、このあたりの商店街とイベントとの共存という点で無秩序の渋谷のハロウィンには問題点があるわけです。
商店街としては、売り上げが上がらなければハロウィン騒ぎは歓迎できないということになり、このままですとそのうち渋谷でのハロウィン騒ぎは禁止となる可能性もあります。
場所を提供する商店街とコスプレとの共存を考えなければ、コスプレイベントとしての長続きはしません。
他の記事でも書いていますが、ビジネスとしてお金に結びつかなければ世のオトナ達はコスプレをバカにします。逆にお金になれば、笑顔で飛びつくのです。
ハロウィンコスプレで人が集まる騒ぎを、どのように商店街の収益へと結びつけていくのか、ただ自然発生するのを見ているだけでは無く、知恵を絞る必要があるかと思います。
あれだけの人が集まるチャンスを、みすみす逃すことはもったいないのではないでしょうか。